アメフトスパイクを選ぶ上で、最も重要なのはグラウンドに合ったものを選ぶことです。
グラウンドの種類は大きく分けて4つありますが、それぞれの特長をみていきましょう。
ロングパイル人工芝
見た目が綺麗でメンテナンスが簡単なので、現在最も多くのグラウンドで採用されている方式です。
50~70mmの人工芝の間に細かなゴムチップが充填されていて、天然芝のような柔らかな踏み心地。
クッション性がいいので、転倒したときの衝撃は少なく、スライディングした時も、摩擦や火傷を起こしにくいので、怪我の防止に役立っています。
一方、グリップが良すぎて、足首やヒザへの負担は大きくなりがちです。テーピングやアンクルによるサポートが必要かも知れません。
また、試合用と練習用でスパイクを使い分け、練習ではグリップが良すぎないスパイクを履いて、足への負担を軽減する選手も増えています。
土
土グラウンドで練習しているチームは、まだまだ多いのではないでしょうか? 一番の悩みはポイントがすり減ってしまうことでしょう。
ハイパフォーマンスの高価なシューズを買っても、土グラウンドの練習で履くと、あっという間にポイントがすり減ってしまいます。
なので、練習(土)は安価なスパイク、試合(人工芝)はハイパフォーマンスで高価なスパイク、と使い分けるのがコスパがいいですね。
天然芝
日常的に使用するグラウンドとしてはあまり採用されていませんが、ビッグゲームが行われるようなスタジアムや合宿先などで、使用する機会があるかも知れません。
芝の長さや種類は、スタジアムやグラウンドによって異なるため、一概には言えませんが、一般的には毛足が少し長めなので、クリーツも少し長めのものが好まれるようです。
また、晴れの日と雨の日で、コンディションが大きく変わるという点は注意が必要です。地面は土なので、大雨が降ると地面がぬかるんでしまい、田んぼのようになることも稀にあります。
固定式シューズはポイントがそれほど長くないので、クリーツが交換できるシューズを準備しておくと安心ですね。(販売されている交換式のスパイクが少ないのが悩みですが・・・)
高密度人工芝
毛足の短い人工芝です。ロングパイル人工芝が登場した後は、ほとんど見かけなくなりましたが、今でもわずかに残っているグラウンド。過去には、西宮スタジアムや長居競技場で採用されていた方式です。
専用シューズを履けば、グリップ力がよく、パフォーマンス的には好まれることもあるのですが、ロングパイル人工芝とは異なり、地面が固く、火傷や擦り傷が絶えません。
プレーしたことがある人には分かると思いますが、あの火傷はもういやだ・・・。
まとめ
- ロングパイル人工芝
- 土
- 天然芝
- 高密度人工芝
基本的には「ロングパイル人工芝用」か「土グラウンド用」のシューズを準備して、「天然芝用」や「高密度人工芝用」は、必要に応じて追加購入する形になります。
それぞれのグラウンドの特長はご理解いただけましたでしょうか? 次の記事では、グラウンドに合わせたアウトソールの選び方を解説します。(準備中)
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