映画【しあわせの隠れ場所】すべてのオフェンスラインに観てほしい!

しあわせの隠れ場所アメフトエンタメ

アメフト映画の中でも珍しい、オフェンスラインがフューチャーされた物語です。

今オフェンスラインをやっている選手に、ぜひ見ていただきたい!

オフェンスラインは重要なポジションであるにも関わらず、目立つのは反則やミスをした時ばかり。

アメフト映画でも、目立つのは、クォーターバックやランニングバックですよね。

正直なところ、チーム事情で、嫌々やっている選手も多いのではないでしょうか。

そんな選手でも、この映画を観れば、オフェンスラインというポジションが好きになって、誇りが持てるかもしれません。

「しあわせの隠れ場所」の基本情報

監督 :ジョン・リー・ハンコック
原作 :マイケル・ルイス
公開 :2009年 アメリカ
原題 :THE BLIND SIDE

「しあわせの隠れ場所」のあらすじ

 夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす裕福な白人家庭の夫人リー・アン。彼女はある凍てつくような真冬の夜、ひとり寂しくTシャツと短パンで歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。そして、マイケルと名乗るその少年を放っておけなくなり、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに。マイケルは父親の顔も知らずに育ち、母親とは引き離され、住む場所や学校も転々とする劣悪な境遇に置かれていた。そんな彼に、はじめは憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に輝きを見つけた彼女は後見人になると決心、自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れるのだった。

© 2018 Warner Bros. Japan LLC All rights reserved.

「しあわせの隠れ場所」の登場人物

リー・アン・テューイ … サンドラ・ブロック

2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

自分が正しいと思う道を、まっすぐに突き進む力強い女性。ただ、強引に自分の考えを押し付けることはせず、相手の考えを尊重するところがリー・アンの魅力です。

マイケルに服を買うシーンでは、彼の町の店に行って、彼が欲しい服を買います。普通だったら、自分の生活圏で済ませてしまいますよね。

また、マイケルの育ってきた過去を聞いて、憐れんだりするのではなく、「今はあるわ」と前向きに切り替えるポジティブな性格で、物語全体が暗くなりません。いつも忙しそうで早歩きなのが印象的。

セレブのランチ友達との会話で「彼の人生を変えてあげているんだから凄いわ」と言われ「いいえ、彼が私をかえてるの」と言い返すセリフには、彼女の考えがを表しています。

マイケル・オアー … クィントン・アーロン

マイケル・オアー

2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

7歳で薬物中毒の母親から引き離されて、里親のもとを転々と暮らします。両親の愛情を知らずに育ったマイケルはテューイ一家に出会い、家族の温かさを知ります。

高校では、大きな体格を生かしてフットボール部に入部。攻撃的な力強さではなく、保護本能に優れたマイケルは、オフェンスラインとして全米注目の選手に。

ショーン・テューイ … ティム・マッグロウ

ショーン・テューイ

2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

突っ走りがちなリー・アンを全面的にサポートする良き夫。

リー・アンが、夜道を歩くビックマイクに声を掛け、家に連れて帰ろうとするときも「あれは何かを心に決めた時の顔だ」と優しく見守ります。

感謝祭の日に、家族全員で楽しくフットボールの試合を見ながら食事するシーンは、まさに理想の家族、理想のパパ。

コリンズ・テューイ … リリー・コリンズ

コリンズ・テューイ

2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

周りの目が気になるお年頃だから、外ではマイケルとの距離を置いているところがあったけど、徐々に学校でも打ち解けていきます。

図書館でマイケルを見つけて移動するシーンや、正式に家族として迎える家族会議のシーン。マイケルに微笑む笑顔が素敵。

S・J・テューイ … ジェイ・ヘッド

S・J・テューイ

2022 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

大きなビックマイクと対照的な小さなSJ。持ち前の明るさで家族のムードメーカー。

マイケルにフットボールを教えるコーチになったり、一緒にゲームしたり、兄弟みたいに仲良しで、見てて微笑ましい。

「しあわせの隠れ場所」のみどころ

実話だから凄い。

何よりもこれ、全部実話なんですよね。映画の中では大学入学までしか描かれていませんが、その後も活躍は続きます。

大学では4年生の時にオールアメリカン入り。NFL2009年のNFLドラフトでは、1巡目全体23番目にボルチモア・レイブンズに指名されました。

そして、2012年の第47回スーパーボウルでは、ライトタックルとして先発出場。49ersを破り、スーパーボウルリングを手にします。

MichaelOHER

一番右側、74番がマイケル・オアー

カッレッジの有名コーチが本人役で多数出演

マイケルの活躍を知った有名大学のコーチたちが、スカウトのためテューイ家を訪問しますが、各大学の本物のコーチが本人役で登場します。

ニック・セイバン

一番左がニック・セイバン。当時はLSUのヘッドコーチでした。

上の写真のニック・セイバンは当時LSUのヘッドコーチでした。その後、NFLマイアミ・ドルフィンズで2年間ヘッドコーチを務めたあと、アラバマ大学と長期契約を結び、黄金時代を築きます。

その他にも、ノートルダム大学の名将ルー・ホルツ、オーバーン大学のトミー・タベルヴィル、テネシー大学のフィリップ・フルマー、ルイジアナ州立大学(LSU)のエド・オルジェロン、アーカンソー大学のヒューストン・ナットなど、豪華なメンバーが登場します。

原題 にもなった「THE BLIND SIDE」の意味

ボールを投げようとするクォーターバックの背中側のことを指して、自分では見えない=BLINDと表現。つまり「死角」のことですね。

オフェンスラインとして、ブラインドサイドを任されるのはエースの証。特に一番端に位置するタックルは、クォーターバックサックを狙うディフェンスエンドと、1対1になることが多く、チームNo.1のオフェンスラインが配置されます。

映画の冒頭で、ローレンス・テイラーの登場で、オフェンスラインの価値が高くなったというのは、こういう理由からです。

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